師走にしては、珍しく小春日和が続いている。
月も星も本当に美しい輝きを放っている。 それだけなら平和な有難い日々であるが。
ディスプレイのバイトが一段落してホッとしたところに、公私共々小さなトラブルが続いた。
人生にはトラブルが付きものである。 避けては通れないのが当たり前であるが
対応を間違えると後々厄介なことになる。
それなりに歳を取り、いろいろ経験してきているので、トラブルは迅速に対処する
ことにしている。 お互いさまの精神をもって謙虚に対応すれば、殆どは解決する。
まぁ、事なきを得たが、トラブルはエネルギーがいるので疲れることは確かである。
人間は必ずミスを犯すし、へまもするし、死ぬまで未完全な存在である。
みんな頭ではそれはわかっているのだが、残念なことに感情という奴が邪魔をする。
感情をコントロールできるかどうかは、実に千差万別なのである。
この歳にして、改めて感情や執着心のコントロールの難しさが身に沁みた。
のど元を過ぎてしまえば、実に些細なこととわかるはずなのであるが。
まだまだ修業は続く。
暖かなやさしい陽光に誘われたのか、今日はタンポポが咲いていた。
水仙も春を待たずに花開いている。 オモトは見事な赤い実をつけた。
昨年植えた柊が、可愛らしい白い花をつけている。
僕が柊の花を見るのは初めてであったので、とても感動した。
もやもやと疲れた精神が、何もなかったかのように癒された。
さて、金曜日から元気がなくダウンしていたダヴィ君であるが
土曜も日曜も、一向に回復する気配がない。
起こしてもすぐに横になるし、食欲も全くない。水をスポイトで少し飲ませていたが
何も食べない。
月曜日の朝、起してみたら3本足で立っているではないか。
よく見たら、右の後ろ足がかなり腫れあがっている。
足の裏を見ると、化膿して腫れあがっている。
木曜の夜に、耳の中が引っかかれて傷ついていたのはわかっていたが
まさか、足の裏までやられていたとは気付かなかった。
すぐに消毒して軟膏を塗り、手当をしたり冷やしたりと長時間看病していたが
夜になっても回復する気配がない。
これはかなり大変な事態かと思い、病院に連れていくことにした。
だが、悲しいことにバイト代は月末しか入らない。 動物病院はかなり高いと聞いているので
困ったが、ダヴィ君の命には代えられない。
Yさんに電話して援助してもらうことにした。 名古屋に安くていい病院があると聞いていたが
緊急を要するので近くの病院を探すことに。
そこで思い出したのが、随分前に数回来館された桑名の獣医さんのことである。
初めて来館された折、慢性鼻炎のマフィー君を見て、持参していた薬を処方して
くださったことがある。 穏やかで個性的な先生だったので、そこに出かけた。
桑名駅前のアピタ裏にある、コイデ動物病院である。
建物は決して今風ではないが、何か信頼できそうな趣がある。
先生の診断は実に的確であった。
猫同士のケンカによる傷であり、すぐに処置しなかったのでバイ菌が体中に蔓延した
というものであった。
点滴と注射が2本、良質の抗生物質の処方、〆て4000円弱であった。
治療代がかなりすると思っていたので、有難かった。
帰宅するころには、ダヴィ君も安心したのか薬が効いてきたのか、少し元気が出てきた。
夕方には、食欲も出て少し食べた。
今朝は、腫れも少しだが引いたような気がするし、食欲もずいぶん出てきた。
昼からは、足をかばいながらも歩いている。
まぁ、とりあえず一安心というところである。 全治2週間らしいから、まだ油断はできないが
面倒を見ることにする。
この件で、兄弟のシャガ君には感心させられた。
5/3生まれの二匹、まるで双子のように仲がいい。
ダヴィ君が元気がなくなる時を同じくして、シャガ君もなぜか元気がなくなっていく。
この数日、シャガ君はずっとダヴィ君に寄り添っている。 同じように元気がないので
シャガ君まで病気なのかと心配したくらいである。
しかし、昨夜あたりからダヴィ君が回復してきたのがわかるのか、いつものシャガ君に
戻ってきた。 おまけに今朝からは、ことあるごとにダヴィ君の痛めた傷口を一生懸命
なめている。 夜になったら、一緒にくっついて箱に入っているではないか。
人間以上といえる介護である。 またシャガ君から、ひとつ教えられた次第である。
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by lampnosizuku
| 2008-12-10 22:05
| daily