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哲学舎という名の美術館館長が綴る草想ブログ


by lampnosizuku
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鶯だけが喜んでいる長い春


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今の気温は10度を下回っている。
日中は冷たい風が吹き荒れて、まるで春の嵐であった。

いつになったら炬燵が仕舞えるのだろうか。
戸惑っているのは人間ばかりではない。
ガーデンの花や虫たちも、この異常さに戸惑っているようだ。

春と初夏が行ったり来たりの毎日が続いている。
まだタンポポやクローバーの元気がいい。

それでも、敏感に夏を先取りしている花たちもいる。
野イバラが白い花を一杯付け出したし、紫陽花も芽を膨らませている。

苗から育てた5年目のテイカカズラが、3Mまで背丈を伸ばし
美しい白い花を沢山付けている。

ジャスミンも一斉に咲きだし、甘い香りをガーデン一面に放っている。
モッコウバラやナニワイバラは新芽を伸ばすのに忙しそうである。

例年なら、チェリーセージの蜜を吸いに、ミツバチやクマンバチたちが
群がってくるのだが、今年はまだちらほら飛んでいるだけだ。

長い春を一番喜んでいるのは、鶯クンだけかもしれない。
ガーデンのあちこちの木に渡り歩いて、美声を披露している。

3Mくらいそばに僕がいても、茶色い身体を震わせて
実に美しい声で鳴くのである。

鶯の声はかなり大きいので、50Mくらい離れていても聞こえる。
だから、近くで聞く彼の声は、まるでフルートのような音色である。

来館者の方が、録音されたテープの鳴き声と間違えるほど
近くてはっきりとした鳴き声である。

この調子だと、あと2週間くらいは、彼の演奏を楽しむことが出来そうである。

6月20日にホタルを見る会を予定しているが
この調子の気候だと、今年は沢山飛んでくれるかどうか心配になる。

昨年などは、5月の半ば辺りから飛び始めていたが
今年はまだ、その姿に出会うことが叶わないでいる。

ホタルを楽しみにしているみんなのためにも
そろそろ夏に頑張って欲しいものである。
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by lampnosizuku | 2010-05-28 00:05 | garden