人気ブログランキング | 話題のタグを見る

哲学舎という名の美術館館長が綴る草想ブログ


by lampnosizuku
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

いのちは巡る


いのちは巡る_c0156104_23155167.jpg

昨日の朝の気温は4度。
寒さで目が覚めたくらいである。 12月上旬の冷え込みとなった。

この数日の急激な冷え込みには
僕だけではなく、ガーデンの草木たちも戸惑っているようだ。

大文字草やロベリアなどは、震えているのがよく分かる。
花木たちも冬を越す準備に忙しそうである。

欅はほとんど葉っぱを落としている。
黄花コスモスも、最後の数輪を残すだけとなった。

元気なのは、吉祥草やオキザリスたちである。
万両やクリスマスホーリー、クロガネモチも赤い実を付けている。

クリスマスローズの葉っぱが、生き生きとして来た。
不思議なことに、ゼラニウムが次から次へと咲き続けている。

いろんな葉っぱが、赤く染まり始めているが
特に鮮やかに紅葉しているのは、ヤマボウシである。

赤く染まった葉を見ていると、いろいろ考えてしまう。
一本の木と人間を重ね合わせて考える癖が、僕には昔からある。

ここに越して来て、自然の中に身を置いていると
益々、人間と木は同じ存在だという思いが強くなる。

種から誕生し、芽を出して根を伸ばし、幹を太くさせ枝を張り
葉を拡げて、花を咲かせ、実を付けて種を創り、葉を枯らせて
土に還し、種を落としていのちを繋ぐ。

まるで、人間の一生と同じではないか。
彼らを観ていると、いま自分が一生の何処にいるのかを考えさせられる。

肉体だけではない。
こころや精神にも、一生という輪廻があるのだと思う。

今にも散りそうな紅葉を観ていると、自然に哲学させられるのである。

いのちは巡る_c0156104_23163263.jpg
いのちは巡る_c0156104_23165212.jpg
いのちは巡る_c0156104_23171227.jpg
いのちは巡る_c0156104_23173016.jpg

by lampnosizuku | 2009-11-05 23:18 | daily